毎日文化センター東京 第14回目の受講生作品展が始まりました!

10月に入り、すっかり涼しくなりましたね。

さて、毎年開催されている毎日文化センター東京での和の香りの受講生による作品展。今年で14回目を迎えます。も先月9月26日(金)から始まっております。

今年の作品出展者は、糸永基子さん、岩田敬子さん、鹿野美代子さんの3名。いずれの作品も見ごたえがあります。

それでは、お一人ずつ、紹介していきます。

満開の桜で、壁も使用しての立体的な展示を行っているのは糸永基子さん。

匂い袋:銘 道成寺II
練り香:銘 春雨
干支香:銘 早春

今年のテーマは「京鹿子娘道成寺」。歌舞伎の人気演目であり、女形屈指の名曲「娘道成寺」。今年五月歌舞伎座での菊五郎・菊之助襲名披露公演では三人道成寺が上演され、また大ヒット上映中の映画「国宝」でも二人道成寺が演じられました。爛漫と咲く桜の下、白拍子花子が求められるままに様々な舞を踊るうちに、蛇体となって鐘に登ります。華やかさの中に女の情念が見え隠れする舞台を、和の香りで表現してみました。


毎年、黒いテンガロンハットを使った作品の制作をされているは、岩田敬子さん。今年も宇宙船をテーマにした作品です。

銘『宇宙舟2025』
宇宙舟に乗って火星へ遊びに行きたいと思う。

火星ってどんな星なのだろうか。
生き物はいるのかしら、水はあるのか?生き物が居たら一緒に遊びたい。
地球に近い星だから宇宙旅行の足掛かりになるだろう。
地球から飛び出すのは容易いことではないが、
宇宙旅行が可能になったら私も出かけてみたい。
宇宙空間に出て行くのは怖い気もするけれどなんだか可能になってきたみたいだから希望を持って待とう。
なんて、この暑い夏の夢を書いてみました。 


最後の作品は、鹿野美代子さんの作品です。自分で創られたかわいらしい陶器の作品も一、緒に並ぶ、まさに香りで遊ぶ作品です。
銘『2025年 香りで遊ぶ』
年の初め 干支の香りの大きな匂い袋を玄関に飾る 香りをこめた年賀状でお返しを書く
梅のころ 白や紅い梅の花をイメージした印香を聞く
桜のころ 満開の桜をイメージした塗香を聞く
若葉のころ 柿若葉の間から見る五月の空をイメージした線香を聞く
梅雨のころ ショパンの曲雨だれをイメージした文香
初夏のころ 小説『海と夕焼け』の主人公が見た山頂の夕焼けをイメージした匂い袋
朝顔のころ 暑い夏涼しい朝のひとときに咲く朝顔をイメージした匂い袋
季節にあわせて香りを楽しむひとときは、静かな心で自分を見つめる大切な時間です。大きな自然につつまれているような気持ちになります。 


毎日文化センター東京は、東京メトロ竹橋駅直結のパレスサイドビル1Fにあります。ロビー展はお気軽に入って、ご覧いただけますので、お仕事の合間などにもぜひ、お立ち寄りください。

第14回 香りの彩時記『みちへの時間』
日時:2025年9月26日(金)~10月24日(金)
平日:10時~19時30分/土曜日:10時~15時
※日曜・祝日はお休みです
場所:毎日文化センター東京 ロビー
東京都千代田区一ツ橋1-1-1 パレスサイドビル1F 最寄駅:東京メトロ東西線竹橋駅(直結)

 毎日文化センター東京 和の香り創り受講生作品展は、和の香りで表現するアートの世界。四季、風景、心象、思いなどの様々を、香りで表現しています。
 「みちへの時」のみちは、道、未知、見知、深知など、香りを通じて様々なことを感じられることから、敢えてひらがなにしています。制作者それぞれの経験が香りになり、そこから生まれてくる新しい世界。そんなことをイメージしたタイトルです。
 毎日文化センター東京での和の香りの作品展は、日本で唯一の展示です。それぞれの作品の世界を感じ、香りで深呼吸をしながら楽しみ、気持ちをリフレッシュして頂けたら何よりです。合成香料やオイル類を一切使用せず、古の頃よりの自然の香原料のみで創香していますので、優しく穏やかな香りを感じられると思います。

 皆様のご来場を、心よりお待ちしております。

 糸永基子 岩田敬子 鹿野美代子

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