8/2~7 交 香 感 -香りと対話する自分または自分を感じる香り

今日は蒸しますね・・・。

今まで百貨店やイベントでの販売出展はしておりましたが、8月2日~7日まで、
世田谷美術館分館 清川泰次記念ギャラリーで初の作品展を開催することにいたしました。
今のところ8種類異なる香を用意する予定なのですが、お越し頂いた方のご参加があって成立
する作品になる内容です。


『交 香 感 -香りと対話する自分または自分を感じる香り』
日時:2022年8月2日(火)~7日(日)
   10時~18時(入館は17時30分まで)
※8月2日のみ14時開場
※最終日は16時閉場(入館は15時30分まで)
場所:世田谷美術館分館 清川泰次記念ギャラリー

香りは形のない表現なので、それを前面に出した展示です。

↓は、チラシ裏面の文章です。

『交 香 感-香りと対話する自分または自分を感じる香り』

形のない香という表現で遊ぶ日本人
 仏教伝来とともに伝わった香は、平安時代に薫き比べて遊ぶ薫物合わせという文化へ昇華します。この当時の人達の面白さは、何かしらの香りを再現するのではなく、香木沈香、白檀に十数種の草花木果のみを使用して自分が感じたことを形のない香りを創って表現したこと。世界中で香りは創られ使われています。しかし、香りで遊ぶという文化は、日本独自の独特なもの。ここに日本人の繊細かつ柔軟で自由な精神性というのを強く感じるのです。

 源氏物語にも登場する薫物合わせは、自分自身のオリジナルの調香で黒い丸薬状の練香 (ねりこう )を創り、持ち寄り、薫き比べ、その香りを楽しみ、歌を詠んだりして楽しんでいたと言われています。その後、鎌倉時代には香木の香りを比べて競い合う十炷香が、室町時代には香木の香りをゲーム形式で当てながら遊ぶ香道が生まれます。

香りを自由に感じる
 本来、人は色々なことを自由に感じていたはずですが、現代においてはそれを忘れてしまっているのか、同じように感じないといけないと思うようになってしまったのかよくわかりません。様々な環境によって、人の感覚は異 なります。色彩感覚なども違いますし、食の好みがあるように、香りの感じ方や表現が違ってくるのは当然なこと のように思います。香りの感じ方を表現する共通言語というのは、個々の感じ方の振れ幅もかなり大きく、また語彙も非常に少なく思われます。昔の人のように自由に感じることを思い出すことは、今の時代だからこそ必要なこ とではないかと思います。

交 香 感は形のない香の表現であり、また現代版の新しい香の遊び
 通常の展覧会や作品展では作品に解説がついていますが、交香感では個々の香りに解説はありません。代わりに 質問があります。それにどんな内容でもよいので、ご自身が感じたことを答えてください。視覚から入る情報ではなく、香りを通じてあなたが感じたことの世界を遊んでください。そして、それを教えてください。香りを感じている自分を通して、自分自身を楽しんで頂けたら嬉しいです。

近くなりましたら、もう少し様子がわかるような情報もあげていきたいと思います。

熱中症に気を付けながら、今週も頑張っていきましょう!

↑はポスター用ビジュアル。

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